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良い歯医者の見つけ方〜歯科技工士から見た歯医者の実態
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歯医者の評判の秘密
当たり前のことですが、歯医者さんの評判は、患者さんが決めるものです。
でもその評判とは、一体何なのでしょうか。 最近インターネットで調べる人もいますが、案外評判倒れの歯医者さんもいることを経験している人も多いのではないでしょうか。 僕の相談室でもそのような患者さんが目立ちます。 歯科情報通の患者さんは、歯医者さんだけでなく歯科技工士の腕の良し悪しにもこだわります。するどい観察です。でもです。 歯医者さんも自分の歯科医院の評判を高めるために、腕の良い歯科技工士を確保することに苦心しているようです。ネット業者の選択も。 ぼくら歯科技工士から歯医者さんを眺めると、例外はあるとしても、入れ歯(取り外しできるもの)が上手な歯医者さんは、差し歯(固定したもの)も上手な確率が高いのですが、差し歯の評判が高くても入れ歯まで上手な歯医者さんはあまりいません。 それほど入れ歯はむずかしいのですが、それだけが理由ではないのです。
テーマ:歯医者 - ジャンル:心と身体 日本の歴史にみる歯科医療の問題点 最終回
現代は歯科だけが教育面でも法律面でも他の医療分野と分かれていますが、約百年前までは歯科も医科の中の一分野だったのです。
僕のうがった見方かもしれませんが、もし、現在も歯科の治療が医科の中の一分野であり続けていたなら、歯科医師も眼科や耳鼻咽喉科の医師と同列の身分となり、歯科医療へのプライドも保て、今日のような歯科医療不信も生れなかったかもしれません。 今までのつけが回ってきたとはいえ、経済的にも苦しくなってきた最近の歯医者さんは本当に元気がありません。
テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体 日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その3
さて、本題です。
前々回にも書きましたが、江戸時代までは、誰でも歯医者を名乗ればなれたわけですので、当然ながら怪しげな者が多かったことは今日以上だったと思います。 そのような歯科医療も、明治維新以降だいぶ整理され、ときの政府によってようやく西洋からの歯科医学の流入も始まりました。 その魁(さきがけ)だった人が米国人ウイリアム.クラーク.イーストレーキです。 彼は1860年(万延元年)に横浜で歯科医院を開業しました。現在ではこの人を日本の近代歯科医学の父と呼んでいます。 日本人で最初の西洋歯科医師は小幡英之助です。明治8年に実施された医業開業資格を得るための国家試験で、産科や眼科、整骨科などを志望する人の中で初めて「口中科」の専門医として受験しました。 その結果、合格を果たして、初めて最初の「歯科医師」として認められたのです。 つまり、その時までは歯科医は徒弟制だったためか、内科医や外科医などの普通医よりも一段低く見られ、単独で歯科医師という身分制度は存在していなかったのです。 小幡英之助は九州大分県の元士族でした。英之助は生まれつき手先が器用だったため、最初は外科医になるつもりで、慶應義塾で勉強しましたが、その後、歯科に興味を持ち、外科医にはならずに横浜で開業していた米国人歯科医師セントジョージ・エリオットの下で2年間の修行をした後、24歳で正式の西洋歯科医師となり、東京京橋で開業しました。 近代的な日本の歯科医師はこうして誕生しました。 続く
テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体 日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その2
米国では歯根治療だけを専門にする歯科医院とか、インプラント治療だけを専門にする歯科医院とかが普通で、我が国のような一つの歯科医院だけですべての治療を扱うような歯科医院のほうが少ないのです。
現在の我が国の歯科医療は公的な健康保険制度に守られています。 これは大変素晴らしい制度ではありますが、自己治癒力がない歯科に関しては少々疑問が残りますというか、結構問題です。 このようなことを書くと誤解されてしまいそうですが。 つまり、、これからの健康保険は先天的な歯列不全の矯正とか、予防歯科の範囲だけにとどめ、それ以外の自助努力(回避)が可能と思われる差し歯やツメモノ(補綴)の治療は保険制度から外したほうがいいのではないでしょうか。 そうなれば、歯医者さんも今のように、流れ作業や、リピーターをあてにするような治療は減るはずです。 このことは前にも書きましたが、保険制度に移行してから歯科医療への不信感が増大したのです。 でも、僕が治療するとしたら、やはり保険でしかできませんので、このことは大いなる矛盾でもありますが。 でも、僕の場合であれば、最初から運試しの気持ちで歯医者さんに行くわけですから、まだ救われるでしょう。 続く
テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体 日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その1
講義調になってきたことが少し気になりはじめました。
退屈な人もいるでしょうから、ご興味ない方はどうぞ読み飛ばしてください。 ここでは、我が国の歯科の歴史を簡単にたどりつつ、歯科医療全体の問題点を考えます。 歯科は最初から医科から独立していたわけではありません。 江戸時代までは歯科は外科の一分野として扱われていました。 これは欧米でも同様でした。 日本での歯科という名称が公的に称されたのは七世紀、飛鳥時代にまで遡られます。 有名な大化の改新で施行した大宝律令という法律の中で「耳目口歯科」と称されたのが初めてです。 それが平安末期には目と耳から分かれ、「口歯科」と呼ばれるようになりました。 その後、安土桃山時代に「口中科」と呼ばれて以来、明治までこの口中科という名前が使われていました。 江戸時代までは現在の歯科とは違い国家試験がありませんでしたので、歯医者になりたい人は名乗れば誰でもなれました。 しかし、口中科は現在のように歯科全体を指すのではなく、口の中だけを治療する人は「口中医」と称し、歯を抜くことだけを専門にしている人は「歯抜き」、入れ歯作りだけを専門にする「入歯師」などと、細分化されていたのです。 これは現在の米国の医療に似ています。 続く
テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体 歯医者が怖い。 歯の痛みは心の痛み? (平凡社新書)大塚ひかり著
いつもの図書館で偶然みつけた本。 口腔心身症・噛み合わせ不全症・義歯神経症・舌痛症他、歯のことで深刻に悩んでいる人に最適の本です。 僕が、普段患者さんに言っているようなことが、この本にすべて凝集されています。 文章も読みやすい。 書かれている内容は、とても深刻なのにユーモアもある。 著者の繊細な人柄もうかがえる。 「精神科と歯科だけを他の医療から孤立させるべきではない」と著者は語ります。 僕は以前から医療の中で歯科だけが孤立していることに疑問を抱いていたのですが、精神科も孤立しているとまでは思いませんでした。 「医者選びは運試し」という言葉にも深くうなずくばかり。 いずれにしても、読んで快哉を叫びそうになった本は初めて。
テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体 僕がまだ子どもだった頃の歯医者さん
僕は甘いものが好きで、子どもの頃は当然虫歯だらけ。
母に手をひっぱられるようにして、泣きながら近所の歯医者さんに行ったものでした。 その歯医者さんは汚れた白衣を着て現れる。 右手には鋭く光った、見るからに痛そうな小さな器具(スケーラー?)を握っています。 もうそれだけで十分気を失いそう。 歯医者さんは口もきかずに、いきなりその器具を僕の虫歯にこすりつけ、なんと、その臭いを嗅いだのです。 虫歯の進行具合を診ているだという。 そして、さらにビックリしたことは、その器具を白衣の胸のあたりにこすりつけたのでした。 その頃は、このように恐るべき歯医者さんであっても誰も文句をいわなかったのではないでしょうか。 僕が住む町にあった、たった一軒の歯医者さん。 歯医者さんだけでなく、患者さんにとっても古き良き時代だったのかも。 情報過多の現代。 多くのことを知りすぎたがゆえに不幸になる。 ああ、過ぎたるは及ばざるがごとし。
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