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良い歯医者の見つけ方〜歯科技工士から見た歯医者の実態
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プロフィール

あいぼりー須藤

Author:あいぼりー須藤
1949年青森県弘前市(旧中津軽郡)で生まれる。
2才から15才まで神奈川県横須賀市で成長、以降は東京で暮らす。猪突猛進型の丑年、水瓶座、六白金星、血液型はA型。

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ある歯科技工士の挑戦
「 2008年04月 」 の記事一覧
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2008.04.28 Mon
総入れ歯(総義歯、コンプリートデンチャー)が出来上がるまで その2
さて、これから総入れ歯の技工工程の説明に移りましょう。
入れ歯の工程は、おおまかに言うと次の6段階となります。

1.模型作り
2.咬合堤(咬合床,蝋堤)作製
3.咬合器装着
4.人工歯排列(配列)
5.重合
6.研磨

それでは、この順番に従って説明をします。

1. 模型作り
この工程は、メタルボンド冠とほぼ同様ですが、異なることは総入れ歯の模型は「顎(歯ぐき)]だけで、歯がまったく無いということです。

入れ歯も、メタルボンド冠と同じように適合性が重要です。
顎と入れ歯とが、ピッタリと合えば、固いおせんべいでも、リンゴでも肉でも噛めます。
笑っただけで、入れ歯が簡単に外れてしまうようなこともありません。

ただ、総入れ歯の場合、部分入れ歯のように残っている歯も利用して外れないようにするような工夫はできませんので、その分、歯科医の型取りの精度も、重要な条件となります。

入れ歯は、「顎との適合の良し悪しがすべて」と言えるでしょう。

入れ歯の、いわゆる「トリミング」作業は、「入れ歯の大きさ(床縁)を、顎(歯ぐき)のどのあたりまでにするか」を分かりやすくするためのものです。
つまり、入れ歯の大きさが適切でないと、ピッタリした入れ歯ができないのです。

顎が隆起している部分を顎堤(がくてい)といいますが、この顎堤がやせていると、これまた、入れ歯が外れやすくなります。

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2008.04.25 Fri
最新の差し歯素材、ジルコニアのことなど
最近、セラミックス系専門の歯科技工士(セラミスト)の間で、ジルコニアという素材を使ったオールセラミックスクラウン(金属をまったく使わない差し歯、15万円から20万円前後)が注目されています。

Googleで【歯科 ジルコニア】を検索。

残念ながらこのジルコニアという素材は、今のところ保険では使えませんが、その分、数々の利点があります。



従来のオールセラミックスクラウンは、メタルボンドセラミックスクラウンに比べて強度が不足していましたので、大きなブリッジ(歯を1本以上失っている場合の差し歯)には不向きだったのですが、ジルコニアであれば可能になったのです。
まだ、一部の歯医者さんでしか扱っていませんので(オールセラミックスクラウンのことも知らない歯医者さんもいます)、ご希望の方は、その点もご注意ください。

ちなみに、保険でも金属を使わないレジンジャケットクラウン(プラスチック系)という差し歯があります。
ただし、奥歯では使う場所に制限があること(第一小臼歯まで)や、オールセラミックス系よりも耐久性が劣ることや、変色してしまうこと(吸水性)などの問題もありますので、歯医者さんにもご相談の上、経済的なこともよ〜く考えて選択するようにしましょう。

参考になるサイト クラウンの比較【クラウン(被せ物、差し歯)】

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2008.04.24 Thu
総入れ歯(総義歯、コンプリートデンチャー)が出来上がるまで その1
説明するまでもないでしょうが、総入れ歯とは、自分の歯がすべて抜けてしまったときに入れるものです。

最近は歯科医師会の8020運動のおかげか、患者さんの健康意識が上がったからか、高齢者でも総入れ歯のお世話になる人は減りました。
それでも歯周病が重い患者さんとかは、残念ながら入れ歯になってしまうことが多いようです。

さて、この総入れ歯は、歯科技工の中では比較的単純な作業工程なのですが、取り外し式の入れ歯のなかでは、もっともむずかしい入れ歯といえましょう。
自分の歯がまだ残っている人は、その残っている歯に金具(クラスプ)をひっかけたり、インプラント(人工歯根)を併用したり、磁石を利用したりするなど、外れないようにする方法がいろいろあるのですが、総入れ歯はそのような方法が不可能なのです。

もし、費用も気にしないということであればインプラントを利用する方法もありますが、そこまで費用をかけられるような患者さんはほんの一握りです。たいていの患者さんは、あまり使い物にならないような総入れ歯で我慢しているのではないでしょうか。
(※ポケットデンチャーの記事もご覧ください)

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2008.04.23 Wed
腕が良い歯科技工士とは
歯科技工士も歯医者さんも手先が器用な人がやる仕事だと思われている人もいるでしょうが、それは違います。
親からの勧めで「手に職つければ食べることには困らない」とか、「医療関係の仕事って、かっこいいかも」なんて動機でなる人もいます。

「何で技工士になっちゃの」みたいな、ビックリするほど不器用な人だっています。

余談ですが、僕の志望動機は、人間関係が苦手なので、この仕事であれば無口でも通用するかも、みたいな単純なことでした。
今の僕は「無口」というより「六口」ですが。

さて、
歯医者さんも歯科技工士も、手先が器用なことが大切な条件になることは、誰にも理解されるでしょう。
しかし、歯医者さんは器用なだけではいけませんね。
「安心感」も大切です。いや「安心感」のほうが重要かもしれません。
患者さんに不安を与えるような歯医者さんであれば困ります。
でも、そのような歯医者さんがいるから今の僕の仕事も成り立っているわけですね。

さてさて、
技工士は患者さんではなく、石膏模型とにらめっこしているわけですから、そのような資質はとくに必要ではありません。

それでは、一流の技工士になるにはどのような資質が必要なのでしょうか。

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2008.04.22 Tue
入れ歯の値段 
入れ歯の値段はどのようにして決めるのでしょうか。

健康保険の入れ歯の値段は、何年か毎に厚労省の役人や医者や民間人の代表らが集まって決めます。
全国一律です。
いうまでもなく、たとえ銀座のど真ん中の歯医者さんでも、田舎の歯医者さんでも、卒業したての新米歯医者さんでも、ベテランの歯医者さんでも、値段は同じということですね。

でも、保険が利かない、いわゆる「自費」の入れ歯は違います。
それぞれの歯医者さんが自由に決めることができますので、同じような入れ歯でも患者さんさえよければ10万円でも100万円でもかまわないのです。ところが、患者さんには、その違いなど分かりません。
初めて行くおすし屋さんのカウンターに座って、ドキドキしながら時価のネタを頼むようなものです。

もし自費を歯科医師会が協定料金にしたりすると、今度は公正取引委員会に独禁法に触れるとして注意されます。
それなのに、患者さんには歯医者さんのレベルが分からないのでインターネットとか本などで調べるのですが、それでも運試しに近いものがあるのです。
おかしいですね。

それと、僕ら歯科技工士からみて、もっとおかしいことは、製作費(技工料)の取り分のことです。

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2008.04.19 Sat
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その8.(最終回)
研磨・仕上げ

いよいよメタルボンドセラミックス冠も最終段階です。
ポーセレンファーネスで焼き上げたメタルボンドセラミックス冠を技工用エンジンで研磨する作業です。
ポーセレン部分はもう出来上がっていますが、今度は、メタルボンドセラミックス冠の金属部分を研磨するのです。

この研磨という作業は、「研磨に始まり、研磨に終わる」というくらい、歯科技工のなかでも、もっとも基本的仕事といえましょう。

あらゆる研削工具を使って、今まではざらざらだった金属表面を、自分の顔が映るようになるまで磨き上げていきます。
それで、この研磨作業のことを鏡面研磨ともいいます。

作業者の手や指や顔は、この研磨作業で飛び散る研磨用の粉(ルージュなど)で汚れてしまいます。何分にも差し歯という小さなものを研磨するわけですから、自分の爪まで一緒に光ってしまったり、磨り減ったりしてしまいます。

でも、この「磨く」という行為は案外楽しいものです。
研磨作業は、歯科技工士でなければ分からない独特の達成感、喜びがあり、結構夢中になれます。

この研磨作業が終わりますと、超音波洗浄器とか、スチームクリーナーという器械でメタルボンドセラミックス冠に付着した研磨材の汚れを落とします。

そして、このメタルボンドセラミックス冠は作業模型に戻され、ついに歯科技工は終了します。

患者さんの口の中に、そのメタルボンドセラミックス冠が無事に入れば、この仕事もようやく完了となります。

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2008.04.19 Sat
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その7.
陶材艶出し(ポーセレングレージング)

歯の表面は、口の中では唾液で濡れていますのでツルツルしているように見えますが、乾燥した状態ではザラザラです。

メタルボンドセラミックス冠も本物の歯に似せるために、その表面の細かなシワまでそっくりに削り上げる(形態修正)のですが、そのあとで、このグレージングという作業があります。いわゆる艶出しです。

ポーセレンファーネス(焼成炉)の中で艶出しをするのですが、その温度を高くしすぎたりすると、せっかく形態修正で作り上げた細かいシワがなくなってしまい、表面がツルツルになってしまいます。
この作業もけっこう神経を使います。

メタルボンドセラミックス冠の表面がツルツルでもザラザラでも、いかにも作り物にしか見えない、不自然な差し歯になってしまいますのでファーネスの温度管理も大変なのです。

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2008.04.18 Fri
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その6.
形態修正

形態修正(修整)とは、文字通り歯の形態を整える作業です。

皆さんは、歯の外形が顔の外形に似ていることをご存知でしたか。
丸顔の人は、歯も丸く、角張った顔の人は、歯の形も角張っているのです。
丸顔の人に、角張った形の歯は似合いません。

僕ら歯科技工士は、そのようなことも考えながら、焼成炉で焼き上がったMB冠のポーセレン部分を、出来る限り患者さんの本物の歯に似せるように、色々な器具や研削材を駆使して歯の形を整えていくのです。

優秀な技工士であれば、陰影や錯覚(錯視)などをうまく利用したりして、普通は出っ歯になってしまうような差し歯が、そのように見えないようにしたり、大きくなってしまうような差し歯でも小さく見えるようにもできるのです。

いよいよ工程は、あと2段階を残すにみとなりました。ここまで来て、ようやく完成までの見通しができるのです。

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2008.04.16 Wed
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その5.
陶材築盛(ポーセレンビルドアップ)、焼成

メタル調製が終わりますと、次の段階が冠に陶材を盛り付ける陶材築盛という作業となります。
この陶材築盛は、メタルボンドセラミックス冠作りのなかでもひときわむずかしい作業となります。
とくに美的センスが要求されます。

歯の色は、歯の形同様に一つとして同じものはありません。
それぞれの患者さんの歯の色に合わせるために、多種多様な陶材の粉末(ポーセレンパウダー)が用意されています。
ガラス板の上にそれらの粉を混ぜ合わせます。長年の経験と勘を頼りに、ポーセレンパウダーを選択します。

選択した何種類かのポーセレンパウダーを、今度はスパチュラという器具で混ぜ合わせ、水分を加えながらクリーム状にし、そして、冠の表面にスパチュラや絵の具筆を使って、歯の形になるように陶材を盛り上げていきます。

なにぶん、陶材築盛は、水分が乾燥する前に仕上げなければなりませんのでスピードが要求される作業です。
その上、「ポーセレンパウダー」という粉と水を練り合わせたものを盛り上げる作業ですから、ほんの少し気をゆるめただけで、折角苦心して盛り上げたものが一瞬のうちに崩れてしまうこともありますので、結構気合を入れないと上手にできません。

「ポーセレンパウダー」は、焼成すると収縮しますので、それを見越してあらかじめ大きめに盛り上げます。
この粉と水分だけで歯の形に作り上げたものは、次に陶材焼成炉(ポーセレンファーネス)で焼き上げます。

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2008.04.15 Tue
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その4.
メタル調製(メタルアップ)

キャストしたばかりのリングは熱くて触れませんので、水で冷やしたりしてから鋳造ほやほやの鋳造体(金属体)をピンセットなどの器具で掘り出します。
まだ、その状態の鋳造体では陶材(ポーセレンパウダー)を築盛できません。
その前に準備をする作業をメタル調製といいます。

まず、湯口部分から冠の部分だけをジスクなどで切り離します。
次に、作業模型の支台歯に少しずつ冠を適合させます。

もし、この冠がワックスアップの段階で変形していたり、埋没材(鋳型)の扱いや、ファーネスの温度管理が適正でなかったりすると、支台歯に適合しません。
そのような時は、この段階でもワックスアップのやり直しとなります。

冠の内側を色々と調整をして、ようやく冠が支台歯に適合できると、次にその冠の陶材を盛り付ける部分だけを一層削ります。

これらの作業は技工用エンジン(低速回転の歯科用タービンのようなもの)という器械を使って行います。
技工用エンジンの先端にあるハンドピースの先端に使用用途に合わせて、いろいろな形状の切削器具を使い分けながらこの作業はおこなわれます。

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2008.04.14 Mon
歯医者の評判の秘密
当たり前のことですが、歯医者さんの評判は、患者さんが決めるものです。
でもその評判とは、一体何なのでしょうか

最近インターネットで調べる人もいますが、案外評判倒れの歯医者さんもいることを経験している人も多いのではないでしょうか。
僕の相談室でもそのような患者さんが目立ちます。

歯科情報通の患者さんは、歯医者さんだけでなく歯科技工士の腕の良し悪しにもこだわります。するどい観察です。でもです。

歯医者さんも自分の歯科医院の評判を高めるために、腕の良い歯科技工士を確保することに苦心しているようです。ネット業者の選択も。

ぼくら歯科技工士から歯医者さんを眺めると、例外はあるとしても、入れ歯(取り外しできるもの)が上手な歯医者さんは、差し歯(固定したもの)も上手な確率が高いのですが、差し歯の評判が高くても入れ歯まで上手な歯医者さんはあまりいません。
それほど入れ歯はむずかしいのですが、それだけが理由ではないのです。

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2008.04.12 Sat
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その3
3.埋没(フラスキング)・鋳造(キャスティング)

ワックスアップの次は、埋没・鋳造という作業です。
この作業は指輪とかイヤリング作りにも似ています。事実、歯科技工士になってから指輪などの装飾業界で活躍している人もいます。

ワックスアップしたもの(ワックスパターン)は、ソフトクリームのような状態になっている耐熱性のある特殊な石膏(埋没材)の中に埋め込まれます。
囲いは通常、円筒形のステンレスリングというものが使われます。

埋没材が固まってから、次に800℃位になる高温の炉(リングファーネス)にステンレスリングごと入れます。
温度は少しずつ上げていきます。そのするとリングの中の蝋が少しづつ溶け出して、800℃くらいになるとその部分だけが空間になるわけです。

その空間になった注ぎ口(スプルー、湯口)から高温バーナー(トーチ)でドロドロに溶かした金属を流し込むのです。
この作業をキャストまたは鋳造作業といいます。
この作業はとてもスリルがあります。
いつもドキドキしながら行う作業です。

金属が溶けるタイミングや、金属を流し込むために利用する遠心力とか真空力?を加えるタイミングなどなど、鋳造作業には一瞬の判断力やスピードが必要です。

もし、そのようなタイミングを誤って、鋳造が失敗すると、またワックスアップ作業に逆戻りしてしまうのです。

歯科技工はオーダーメードとはいえ、納期というものがある仕事ですから、ひとたび失敗すると、たちまち徹夜になることも珍しくないのです。

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2008.04.11 Fri
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その2
その2.ワックスアップ(蝋型採得ろうけいさいとく)

模型作りが終わりますと、このワックスアップと言う作業になります。

特殊なワックス(蝋)をバーナーでやわらかくし、分離剤を塗った支台歯の表面に、ワックスが固まらないうちに素早く盛り付けます。

次に、ワックスが固ってから、色々な形の彫刻刀を使って、メタルボンドセラミックス冠の金属部分に置き換える部分を作るために、注意深くワックスを削ったり、足したりしてワックスによるメタルボンドセラミックス冠の原型を作り上げます。

彫刻刀には料理人の包丁のように、歯科技工士のこだわりが反映されています。
歯科技工はまさにアート、職人の世界でもあります。

細心の注意を払いながらワックスアップが終了したもの(ワックスパターン)には、その一部分に、このあと金属に置き換えるための注ぎ口(湯口)を付けて、ワックス作業は終了します。

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2008.04.11 Fri
「良い歯医者さん紹介サイト」の掲示板も見てください。
仕事のサイト「良い歯医者さん紹介サイト」の掲示板に、最近チョイワルオヤジさんが重要なことを書いてくれています。

皆さん、ご覧の上、ご意見などいただければ幸いです。

僕にはとても難しい文ですけれど、よ〜く読むと、とてもすごいことが書かれています。

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2008.04.09 Wed
メタルボンドセラミックス冠の作り方 その1
その1.模型作り(作業模型製作)

患者さんの口の中を模型上で再現させるために、印象作業(印象採得)というものがあります。
ぐにゃぐにゃした材料(印象材⇒シリコン、寒天などが主成分の素材)を歯形に押し付けて型取りする作業です。
口の中で1分位すると印象材は固くなります。
それを外して、今度はそのへこんだ所に軟らかい石膏を流し込みます。それが作業模型の原型となります。

この一連の作業が正確にできていないと、口の中でピッタリした差し歯やツメモノができません。
つまり、口の中が模型上で正確に再現されていなければ、いくら歯科技工士がミクロン単位で模型上の適合精度を追及したとしても無駄になるのです。

従いまして、この歯型取りが上手にできる歯科医であれば、歯科技工士側の作業はやりやすくなりますし、下手な歯科医であれば、今度は歯科技工士側が苦労するのです。

でも、印象精度ばかり追求するあまり(下手な場合も含めて)、何回もこの印象作業を繰り返すとなると、今度は患者さんにとっては苦痛になりますので、そのことについては歯科医は良く患者さんに説明してあげませんと、それこそ悪い印象を持たれてしまいます。

ここまでは歯科医院側の仕事です。

患者さんの口の中が復元された石膏模型を歯科医院(歯科医)から受け取ってから、歯科技工の仕事がいよいよ始まります。

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2008.04.08 Tue
入れ歯、差し歯の作り方 
入れ歯や差し歯は、どのようにして出来上がるのでしょうか。
ここでは僕ら歯科技工士の視点から解説してみます。
この解説を読んでいただければ、歯科医療における歯科技工士の重要な役割も同時に理解していただけるでしょう。
このブログではおもに、代表的な歯科技工である「メタルボンドセラミックス冠」と「総義歯」が完成されるまでを解説します。

「メタルボンドセラミックス冠が出来上がるまで」メタルボンドセラミックス冠は、代表的なセラミックス(陶材)の差し歯です。
メタボンと略す場合もありますし、セラモメタルクラウンともいいます。
メタルボンドセラミックス冠は、七宝焼の原理で、金属にセラミックスが張り付いている差し歯です。

現在ではツメモノ(インレー)やクラウンについてはコンピュータを利用したCAD・CAMなどの器械でも作れるようになりましたが、メタルボンドセラミックス冠など美的センスまでも要求されるような差し歯は、現在でも熟練の歯科技工士でなければ本当にいいものはできません。

メタルボンドセラミックス冠の技工工程は、おおまかにいうと全部で次の8段階となります。
1.模型作り
2.ワックスアップ(蝋型採得)
3.鋳造(キャスト)
4.メタル調製(メタルアップ)
5.陶材築盛(ポーセレンビルドアップ)
6.形態修正
7.陶材艶出し(ポーセレングレージング)
8.研磨・仕上げ

それでは、この順番に従って説明を開始します。

続く

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2008.04.05 Sat
お知らせ〜患者にとって歯科医療コーディネートとは?
新聞やテレビでも活躍されている医療ジャーナリストの油井香代子さんが僕のサイト「良い歯医者さん紹介サイト」に寄稿されました。
その趣旨はズバリ『患者にとって歯科医療コーディネートとは』です。
このブログと合わせて読んでいただけましたなら幸いです。
「デンタルコーディネーター養成講座」のページに掲載されています。

もう一つのお知らせは、その寄稿文が今月「ODH(アワーデンタルヘルス)草の根歯科研究会」の会報にも掲載されたことです。
「ODH草の根歯科研究会」は、東京都の杉並保健センターに勤務されている歯科医師の岡田弥生さんが主宰している会です。
その趣旨は僕と同じで、「医療を医療従事者側の手(都合)から患者側の手に」です。

歯で悩まれている方は、僕の仕事同様、岡田先生の活動もどうぞ応援してください。

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2008.04.04 Fri
歯科医療と尊厳
患者さんは「ガンを取られた」とか「心臓をいじられてしまった」などとは言わないのに、「歯を抜かれた」とか「歯を削られた」とかの表現は、当り前のように使います。

歯科と似たような医療に眼科や耳鼻咽喉科がありますが、目医者さんに「眼を取られてしまった」とか、耳鼻科のお医者さんに「耳を取られてしまった」とかまで患者さんは言いません。

それでは、なぜ歯科医療の分野だけが当り前のように「歯を抜かれ」とか「歯を削られた」、などとの被害者意識的発言が横行するのでしょうか。

僕が考えた仮説は『器官比較尊厳説』という説です。
僕としては大真面目に考えた説で、決して珍説だなどとは思っていませんので、そのつもりでお読みください。

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2008.04.03 Thu
医療という職業
最近は、お医者さんになるような人の傾向として、理論的なことを重視するタイプ、いわゆる左脳タイプの人が多くなりました。
偏差値秀才タイプですね。
例外はあるとしても、そのようなタイプのお医者さんは、患者さんの検査データだけに興味をもち、患者という人間そのものに興味・関心を示さないような医者オタクがよくいます。

もし、あなたが何かで入院したとして、自分では元気になったつもりでも、お医者さんから「まだまだ入院しなくてはいけませんね」なんてことを言われたらどうでしょう。
お医者さんとしては、全然悪気がないとしても、患者さんとしては、せっかく退院を楽しみにしていたのに、元気をなくしてしまうじゃないですか(僕の体験から)。
お医者さんは病気のデータ(カルテ)のみを熱心に眺め、目の前にいる患者さんそのものをみつめないなんておかしいですよね。
でも、まだ治っていないのに病院の都合で追い出されるよりはましでしょうが。

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2008.04.03 Thu
「相性」の大切さ
医療には、いわゆる「相性」も重要な治療条件となります。
患者さんとお医者さんとの信頼関係があってこそ治療の成功率が高まることは昔からの常識です。
不治の病と思われた患者さんが、奇跡的に回復するようなことってよく耳にしますよね。
お医者さんから、余命半年と宣告された末期のガン患者さんが10年以上も生存する場合もありますし、中には患部そのものが消滅してしまう、文字通り奇跡の人もいますね。

それでは、なぜそのようなことが起きるのでしょうか。
僕にはわっかりません。
まあ早い話、まだまだ医学には未解明なことが多いということです。これからも、すべてを解明されることはないでしょう。

だから、いくらお医者さんから絶望的なことを言われたからといって、あきらめてはいけないのです。
以前にも書いたような気がしますが、十数軒目に素晴らしい歯医者さんに出会った患者さんもいます。
世を儚んで死んでしまおうなんてことは、早計です。僕のようにお医者さんから「奇跡の人」と言われるかもしれないのです。

不治の病と思われていた患者さんが、回復するのですから、まさに「病は気から」ですよね。
このように、医療には科学的なことだけでなく、たぶんに宗教的ともいえる要素もおおいにあります。
心と体は切っても切れない関係でもあるわけです。免疫力が向上するユーモア、笑いも大切です。

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2008.04.02 Wed
自己治癒力
歯科医療に限らず、お医者さんが患者さんに一方的に治療を行うものではないことは言うまでもありません。
ところが最近のお医者さんは、患者さん自身に元々ある「自己治癒力」を引き出す手伝いをすることが医療の原点であることを忘れている人が多くなりました。大変残念なことです。

病気(患部)を消滅させていくことは、患者と医者の共同作業があってこそのものなのに。

しかし、歯科には脳や心臓などの外科と同じく自己治癒力を引き出させる要素が少ない診療科目でもありますので、お医者さんの技量によって治療結果の良し悪しが左右されるということも忘れてはなりませんね。

だからといって、手先が器用な歯医者さんであれば安心というわけでもありません。たとえ器用だとしても悪徳歯医者はいますし、残念ながら手先は不器用だとしても患者さんの気持ちを汲む優しい歯医者さんもいますので、歯医者さん選びは残念ながら運試しかも。

そのようなわけで、患者さんもすべてを歯医者さん任せにする自体が間違いなのです。
つまり、患者さんも最低限の知識位は身につけた上で、自分自身も治療に参加している(自己防衛)という気持ちが大切なのではないでしょうか。

僕の相談室に来る患者さんの中にも、腕さえよければ歯科医の人柄までは気にしないから、と言う人も確かにいます。
でも、実際に受診してみると、そのような患者さんに限って治療を途中で止めることが目立ちます。
我慢しながら通院を続けるよりは、まだ賢明かもしれませんが。

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2008.04.01 Tue
ポケットデンチャー
あなたは「ポケットデンチャー」という言葉を知っていますか。使えない入れ歯のことです。
使えないからポケットに入れる。その意味で、私たち歯科技工士は、取り外し式の入れ歯のことを「ポケットデンチャー」といいます。

我が国では、「ポケットデンチャー」が氾濫するお蔭で入れ歯安定剤の需要も増える一方です。
我慢強い患者さんほど、そのような具合が悪い入れ歯が原因で、貴重な自分の歯が失われていきます。
歯ぐきに密着していないような入れ歯は、作り直しをするたびに顎の骨も痩せていきます。
顎の骨が痩せるほど、成功率も低下します。
これって、おかしいですね。
歯医者さんに行ったことが原因で自分の歯や顎が駄目になってしまうなんて。

さらにおかしいことは、保険でできる部分入れ歯や総入れ歯は、半年たたないと新しく出来ない決まりになっているのです。
いや、半年たてば入れ歯は新調できるというヘンな制度があるのです。

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