歯科医療コーディネーターの立場で歯科医療に関する様々な情報をお伝えします。
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良い歯医者の見つけ方〜歯科技工士から見た歯医者の実態
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プロフィール

あいぼりー須藤

Author:あいぼりー須藤
1949年青森県弘前市(旧中津軽郡)で生まれる。
2才から15才まで神奈川県横須賀市で成長、以降は東京で暮らす。猪突猛進型の丑年、水瓶座、六白金星、血液型はA型。

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ある歯科技工士の挑戦
「 2008年03月 」 の記事一覧
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2008.03.29 Sat
後悔しないための受診術
もしあなたがどこの歯医者さんに行っても満足できないとしたら、それは歯医者さんの責任でもあるのでしょうが、もしかしたらあなた自身にも問題があるのかもしれません。

色々な歯医者さんに行けばいくほど、迷うはずです。どの歯医者さんでも何かしら気になることはあります。
僕の相談室でも、良い歯医者さんをみつけるために色々な歯医者さんに行っているはずなのに、いつのまにか、歯医者さんのアラを探すために行っているとしか思えないような患者さんもいます。
でも、中には12軒目に出会った歯医者さんで、満足された患者さんもいましたから、ドクターショッピングもいちがいに否定はできませんが。すごい熱意です。

僕の相談室で歯医者さんを紹介する場合、余程のことがない限り2軒以上紹介しません。この仕事を創めた頃は、患者さんの求めに応じて何軒でも紹介したことがありますが、そのような患者さんは、例外なく治療が中断してしまったからです。


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2008.03.27 Thu
日本の歴史にみる歯科医療の問題点 最終回
現代は歯科だけが教育面でも法律面でも他の医療分野と分かれていますが、約百年前までは歯科も医科の中の一分野だったのです。

僕のうがった見方かもしれませんが、もし、現在も歯科の治療が医科の中の一分野であり続けていたなら、歯科医師も眼科や耳鼻咽喉科の医師と同列の身分となり、歯科医療へのプライドも保て、今日のような歯科医療不信も生れなかったかもしれません。

今までのつけが回ってきたとはいえ、経済的にも苦しくなってきた最近の歯医者さんは本当に元気がありません。

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2008.03.26 Wed
日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その3
さて、本題です。
前々回にも書きましたが、江戸時代までは、誰でも歯医者を名乗ればなれたわけですので、当然ながら怪しげな者が多かったことは今日以上だったと思います。

そのような歯科医療も、明治維新以降だいぶ整理され、ときの政府によってようやく西洋からの歯科医学の流入も始まりました。

その魁(さきがけ)だった人が米国人ウイリアム.クラーク.イーストレーキです。
彼は1860年(万延元年)に横浜で歯科医院を開業しました。現在ではこの人を日本の近代歯科医学の父と呼んでいます。

日本人で最初の西洋歯科医師は小幡英之助です。明治8年に実施された医業開業資格を得るための国家試験で、産科や眼科、整骨科などを志望する人の中で初めて「口中科」の専門医として受験しました。
その結果、合格を果たして、初めて最初の「歯科医師」として認められたのです。
つまり、その時までは歯科医は徒弟制だったためか、内科医や外科医などの普通医よりも一段低く見られ、単独で歯科医師という身分制度は存在していなかったのです。

小幡英之助は九州大分県の元士族でした。英之助は生まれつき手先が器用だったため、最初は外科医になるつもりで、慶應義塾で勉強しましたが、その後、歯科に興味を持ち、外科医にはならずに横浜で開業していた米国人歯科医師セントジョージ・エリオットの下で2年間の修行をした後、24歳で正式の西洋歯科医師となり、東京京橋で開業しました。

近代的な日本の歯科医師はこうして誕生しました。
続く

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2008.03.24 Mon
日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その2
米国では歯根治療だけを専門にする歯科医院とか、インプラント治療だけを専門にする歯科医院とかが普通で、我が国のような一つの歯科医院だけですべての治療を扱うような歯科医院のほうが少ないのです。

現在の我が国の歯科医療は公的な健康保険制度に守られています。
これは大変素晴らしい制度ではありますが、自己治癒力がない歯科に関しては少々疑問が残りますというか、結構問題です。
このようなことを書くと誤解されてしまいそうですが。
つまり、、これからの健康保険は先天的な歯列不全の矯正とか、予防歯科の範囲だけにとどめ、それ以外の自助努力(回避)が可能と思われる差し歯やツメモノ(補綴)の治療は保険制度から外したほうがいいのではないでしょうか。
そうなれば、歯医者さんも今のように、流れ作業や、リピーターをあてにするような治療は減るはずです。

このことは前にも書きましたが、保険制度に移行してから歯科医療への不信感が増大したのです。
でも、僕が治療するとしたら、やはり保険でしかできませんので、このことは大いなる矛盾でもありますが。
でも、僕の場合であれば、最初から運試しの気持ちで歯医者さんに行くわけですから、まだ救われるでしょう。

続く

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2008.03.22 Sat
日本の歴史にみる歯科医療の問題点 その1
講義調になってきたことが少し気になりはじめました。
退屈な人もいるでしょうから、ご興味ない方はどうぞ読み飛ばしてください。

ここでは、我が国の歯科の歴史を簡単にたどりつつ、歯科医療全体の問題点を考えます。

歯科は最初から医科から独立していたわけではありません。
江戸時代までは歯科は外科の一分野として扱われていました。
これは欧米でも同様でした。

日本での歯科という名称が公的に称されたのは七世紀、飛鳥時代にまで遡られます。
有名な大化の改新で施行した大宝律令という法律の中で「耳目口歯科」と称されたのが初めてです。
それが平安末期には目と耳から分かれ、「口歯科」と呼ばれるようになりました。

その後、安土桃山時代に「口中科」と呼ばれて以来、明治までこの口中科という名前が使われていました。
江戸時代までは現在の歯科とは違い国家試験がありませんでしたので、歯医者になりたい人は名乗れば誰でもなれました。

しかし、口中科は現在のように歯科全体を指すのではなく、口の中だけを治療する人は「口中医」と称し、歯を抜くことだけを専門にしている人は「歯抜き」、入れ歯作りだけを専門にする「入歯師」などと、細分化されていたのです。
これは現在の米国の医療に似ています。

続く

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2008.03.19 Wed
難症例と思われる2大タイプ
歯科医師が頭を抱える「難症例患者」には2つのタイプに分けることができます。

それでは「難症例患者」とは、どのような患者さんのことなのでしょうか。あなたにあてはまらなければいいのですが。
まず、当り前のことですが、口の中の物理的諸条件がむずかしくなってしまった患者さんです。

歯科医院恐怖症のため、長年歯科医院に行けず、虫歯や歯周病などが重症状態になるまで我慢してしまった患者さんです。
また、残っている自分の歯が少なくなったことで、上下の顎の隙間がほとんどなくなってしまっているような患者さんも難症例になります。
また、かみ合わせのことが気になる患者さんや、顎の骨が極度に痩せてしまった患者さんも難症例です。
これらの症例は、患者さんだけの責任ではなく、歯科医療者側全体の責任でもありますが、そのような難症例になってしまった場合は、完全な満足を得られることは難しいのです。

もし、不幸にしてあなたがそのような症例が思い当たるような場合、今後の治療にもあまり期待できないと思ったほうがいいのかもしれません。
「おまえはそのようなめにあっていないから、そのような気楽なことをいっている!」、と怒られてしまうかもしれませんが。


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2008.03.17 Mon
患者の心理と行動 その3(最終回)
2.自己中心性〜
自己中心性は、どんなことでも自分自身やその安全との関係において考えることで、外界に対してほとんど関心をもたない。
それだけでなく、他人が彼(彼女)の病気に関心をもたないことが不思議でならない。
それは正の刺激(回診、問診で病気のことだけを質問される)によって強化される。 

3.意識野の狭窄性〜
意識野の狭窄性では周囲への関心が弱まる。どんな会話でも、会話を病気や病院の話に引戻す。
とくに顕微鏡効果といって、病気や看護に関するすべてに鋭敏になる。

4.連想〜
連想は、病気について次々と連想されることをいう。例えば、鼻血が出ただけで白血病になったと思い込むなど。

5.魔術的思考〜
魔術的思考は、あれをしたから病気になったと考えるたぐいのことで、患者の恐れや行動が無意味であることを自覚していると強迫神経症になり、病気を客観的・理性的にとらえられずに、常に感情的に体験するようになる。

6.社会性〜
社会的態度として接触要求(大部屋に入った場合などの看護師との関わりなど)が多くなり、社会性を求めるようになる。適応能力、接触能力は変わらないとしても、である。
社会的体験は入院や病気との共存のために、より新しい社会問題への適応が必要となるからである。
年齢や、それまでの生活習慣により結果は異なる。

7.不安と恐怖〜
恐怖は、危険に対する警報で大事なことである。
恐怖心がないということは、危険に対して無防備であり、精神的に異常とさえ見られる。
一般の不安は、生理学的に・心理学的に合目的性を欠くもので、仕事に熱中することで不安からの前向きの逃避ができる。
しかし、患者の不安は逃避できないものである。これには、見せかけの恐怖という形をとってあらわれる不安がある。
検査値、病気予後、手術結果なども恐怖の対象となりうる。
こうした患者の心理は、病気が治るためには必要である。
退行があるために十分な休養がとれ、自己中心性や意識野の狭窄があるために集中して自分が治ることに専念しようとする。
社会性は、入院や病気による新しい環境に心理的に適応するために必要である。
不安をなくすことは十分な情報を得るために必要である。

以上が患者になった場合の心理と行動についてのべたものですが、もちろん例外はあります。
あなたにも思い当たることもあったのではないでしょうか。
あなたもこのような患者さん特有の心理を知ることによって無用な不安に陥ることを避けてください。
おしまい。

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2008.03.15 Sat
患者の心理と行動 その2
(患者の心理)
患者さんの心理状態は、健常者の心理状態とは大きく異なります。

それでは、患者になってから初めて理解できる不安や、異常行動、退行現象などの心理について、放送大学テキスト「患者からみた医療」高柳和江・仙波純一著からの一部を引用して解説してみます。
Walter J.Schamlによると、患者の心理は以下の7つに集約されるようです。

1.退行〜
退行とは、自信を失わせるような消極的な心理状態のことです。退行には4種類あり、それぞれの退行を同時に体験します。

A.状況的退行−睡眠と覚醒のパターンが変わることや、排泄・食事などの行動ができないようになることです。

B.人為的退行−人為的に大人が子ども扱いされたり、病衣を着せられて他人と会うことや、室内便器・オムツを使わせられたり、ストレッチャーで移動させられたりすると、否応なしに病人として自覚してしまいます。

C.個人的退行−人格、生活史による差異があります。病院内での(自宅だとしても)行動規制で悩む(社会的地位の高い人ほど、してはいけないことが多いと感じます)。看護を楽しむような場合です(大家族の母親の産褥期は、あれもできない、これもできないと甘える)。

D.退行現象の疾患−心身症となることです。葛藤による疾患への逃避で、すべてを病気のせいにします。
続く

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2008.03.14 Fri
患者の心理と行動 その1
それでは次に、歯科だけでなく医療全般に共通する患者特有の心理と行動について考えてみましょう。

(痛みは主観であるということ) 

どのような人でも、他人の痛みの感情を、共通のモノサシで量ることはできません。

いくら医者が検査データではどこも悪くないのだからと言っても、患者自身が痛いと感じれば、それは痛いのです。
医者は、そのことを踏まえた上で、患者に医学的処置を施すべきことを前提としなければならないのです。

患者が薬を欲しがっているのに、医者が不要と言うのであれば、それは本末転倒です。
患者は医者のために存在するわけではないのです。

しかし、現状の医療はまったく逆の、データ重視の医療であることが問題なのです。
続く

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2008.03.12 Wed
岡田先生の本が朝日新聞に!
岡田弥生さんの本が、今朝の朝日新聞で紹介されていてビックリしてしまいました。

余計なことでしたが、アマゾンのレビューに大塚ひかりさんの本のことも合わせて感想を書き込んでしまいました。

おヒマな人は、そちらもご覧ください。

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2008.03.11 Tue
歯医者が怖い。 歯の痛みは心の痛み? (平凡社新書)大塚ひかり著
歯医者が怖い。 歯の痛みは心の痛み? (平凡社新書)歯医者が怖い。 歯の痛みは心の痛み? (平凡社新書)
(2006/11/11)
大塚 ひかり

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いつもの図書館で偶然みつけた本。
口腔心身症・噛み合わせ不全症・義歯神経症・舌痛症他、歯のことで深刻に悩んでいる人に最適の本です。

僕が、普段患者さんに言っているようなことが、この本にすべて凝集されています。
文章も読みやすい。
書かれている内容は、とても深刻なのにユーモアもある。
著者の繊細な人柄もうかがえる。

「精神科と歯科だけを他の医療から孤立させるべきではない」と著者は語ります。

僕は以前から医療の中で歯科だけが孤立していることに疑問を抱いていたのですが、精神科も孤立しているとまでは思いませんでした。

「医者選びは運試し」という言葉にも深くうなずくばかり。

いずれにしても、読んで快哉を叫びそうになった本は初めて。

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2008.03.10 Mon
僕がまだ子どもだった頃の歯医者さん
僕は甘いものが好きで、子どもの頃は当然虫歯だらけ。
母に手をひっぱられるようにして、泣きながら近所の歯医者さんに行ったものでした。

その歯医者さんは汚れた白衣を着て現れる。
右手には鋭く光った、見るからに痛そうな小さな器具(スケーラー?)を握っています。
もうそれだけで十分気を失いそう。

歯医者さんは口もきかずに、いきなりその器具を僕の虫歯にこすりつけ、なんと、その臭いを嗅いだのです。
虫歯の進行具合を診ているだという。

そして、さらにビックリしたことは、その器具を白衣の胸のあたりにこすりつけたのでした。

その頃は、このように恐るべき歯医者さんであっても誰も文句をいわなかったのではないでしょうか。
僕が住む町にあった、たった一軒の歯医者さん。
歯医者さんだけでなく、患者さんにとっても古き良き時代だったのかも。

情報過多の現代。
多くのことを知りすぎたがゆえに不幸になる。
ああ、過ぎたるは及ばざるがごとし。

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2008.03.08 Sat
歯医者への不満〜相談室事例 その6

歯列矯正噛み合わせ不全治療
歯列矯正の専門医が、噛み合わせ不全(顎関節症)の治療まで得意とはかぎりません。
あなたはそのことをご存知でしょうか。

僕の相談室に来ていただいたある20代の女性患者さんは、歯列矯正に時間がかかることや、仕事上、矯正装置(ブラケット)が見えてしまうことが困るとのことで、かかりつけ?の歯科医に相談したところ、いわゆるクイック矯正を勧められたそうです。

治療の結果、歯並びは確かにきれいになりましたが、その治療をしたために顎関節症になってしまいました。 この患者さんは、その歯科医に勧められるままに、前歯だけでなく奥歯もメタルボンドセラミックスクラウンにしました。
顎関節症の原因は、犬歯と奥歯のクラウンでした。

無理をして、100万円以上の費用をかけたにもかかわらず、かえって噛み合わせがおかしくなったのです。その上、かぶせた歯に痛みもあるとのことでした。

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2008.03.07 Fri
歯医者への不満〜相談室事例 その5

この相談事例は、現在歯医者さんに通院中の患者さんに許可をいただいて、一部変更して掲載します。相談時は、食べ物を軟らかくしないと食べられない状態。 (以下、患者さんの治療経過)

  • 4年前、一度治した下顎の左側一番奥の歯(親知らずではない)に鈍痛があったので、近所にある、その歯科医院に行ったところ、歯科医はレントゲン写真を見て、一番奥ではなく、奥から二番目と、右の奥歯の根に膿があるとのことで、再度根管治療をした。
  • それから1年後に治療した左側の奥歯が再び痛み出し、同じ歯科医院に行くと、また炎症とのことで再治療。
  • 患者さん本人は、やはり最初に鈍痛があった奥歯が痛むと申し出たところ、2本とも再び根管治療。
  • しかし、奥から二番目の歯は膿が止まらず、症状が改善しないので、その歯科医には抜歯を勧められた。
  • 患者さん本人は抜歯に抵抗があったが、歯科医は隣の歯とつなげてかぶせれば直ぐ良くなると言われ、抜歯したところが数日たっても出血が止まらず。
  • この歯科医は根管治療のたびに、麻酔を打ち、抗生物質の薬を出され、ついに不信感が芽生え、別の歯科医院に行った。

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2008.03.06 Thu
歯科医師 岡田弥生さんの本
むし歯ってみがけばとまるんだヨ―削って詰めるなんてもったいない! むし歯ってみがけばとまるんだヨ―削って詰めるなんてもったいない!
(2008/03)
岡田 弥生

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今月出版されたばかりの僕のおススメ本。
著者の岡田弥生さんは、僕の知り合い。
何事にもまじめな女性の歯医者さんです。

杉並区の保健センターで20年間、何と!10万人以上の子どもたちの歯を検診したとのこと。おそらく、ここまで子どもだけの歯を検診した歯医者さんは岡田先生だけだと思います。

その貴重な経験から学んだことを、自分ひとりだけのものにしたくないとの思いで書かれたそうです。 初期の虫歯は、磨くだけでも治ることがあること、あなたはご存知でしたか。

この本には、そのことが誰にでも分かるようにやさしく書かれています。 挿絵もかわいい。
でも、その裏に隠されている筆者のメッセージは深い。

歯科医療だけでなく、医療そのものが突き当たっている大きな問題。
患者側の都合よりも医療者側が優先されていること、消費者側は依存ではなく自立すべきこと、主体性をもつこと、などなど。
歯列矯正が、保険適用されない理由も興味深い。

小さなお子さんがいらっしゃるお母さんだけでなく、虫歯は削らなければ治らないと思っている患者さん、いや歯医者さんにもおススメの本です。いや、誰にでも読んでほしい本です。

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2008.03.05 Wed
歯医者への不満〜相談室事例 その4

噛み合わせ
これは不満というよりも、どうしていいか分からず、困っているというほうが適切です。この、「噛み合わせ不全」とされる症状は、現在もっともむずかし治療と思われます。

自分の歯なのに噛む位置が分からなくなってしまうという症状です。(顎の関節が痛んだりする顎関節症ではありません)
近年の食生活は、軟らかい食べものを多く摂取する傾向にあり、その影響で顎の筋肉が弱くなったことも原因として考えられるのですが、誰にでも適用できるような決定的な治療方法はまだないようです。

しかし、本当にむずかしいとされるような症状の人はほんの一握りです。

歯医者さんに「あなたの噛み合わせがおかしくなっている」と言われても、生活する上で患者さん本人が困っていなければ慎重にすべきだと思います。

ただし、顎関節に異常音や痛みがあるなど、自覚症状がある場合は、治療してもらったほうがいいのですが、できれば別の歯医者さんでも診てもらいましょう。
専門的な治療をしているにもかかわらず、症状が改善されない患者さんの中には精神的ストレスが原因になっている場合もあります。

そのような患者さんは、歯科的治療だけに頼らないで、大学病院などの信頼できそうな医療機関で電話相談だけでもしてみてください。薬剤の服用や、精神的ケアが有効な場合もあります。

続く

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2008.03.04 Tue
歯医者への不満〜相談室事例 その3

入れ歯の不満
根管治療の次に多い患者さんの相談は、取り外し式の入れ歯(有床義歯)のことです。

イラスト:入れ歯

噛めない、痛い、外れてしまう、見映えがよくない、などなど。 以前に僕は他のサイトでも書きましたが、歯科技工士には『ポケットデンチャー』とまで揶揄されている取り外し式の入れ歯は、本当にアタリハズレが目立ちます。

というよりもおそらハズレのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

たいていの歯医者さんは、ただ、無意味な調整を繰り返すだけで、根本的な解決までには至らないのが実状です。それほどこの入れ歯治療はむずかしいのです。

そのような事情もあるのか、最近では取り外し式の入れ歯よりも固定式のインプラント治療を勧める歯医者さんがずいぶんと多くなりました。

入れ歯作りのほとんどが歯科技工士に委ねられて以来、入れ歯の上手な歯医者さんに巡り会えることは稀になってしまったのです。

皆さんも当然ご存知でしょうが、インプラント治療は保険がきかない高額治療なので、あくまで慎重に考えてください。
歯医者さんに勧められて、断りきれずにどうしてもインプラント治療を選ぶような場合でも、せめて保証書を発行してくれるような歯医者さんを選んでください。

続く

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2008.03.03 Mon
歯医者への不満〜相談室事例 その2

根管治療の不満

何年も通っているのに治らない。
その代表が根管治療(歯の根の治療)です。
3年以上根管治療を続けた人もいましたが、結局は改善されず、ついにその歯が抜かれてしまったそうです。 歯にも神経は通っているわけで、そのために、虫歯が進行してくると猛烈な痛みになることは虫歯体験がある人はだれでもご存知でしょう。

当り前のことですが、歯を抜けば、虫歯の痛みはなくなります。
だからと言ってすぐにでも歯を抜いてもらうような人はいないでしょう。そこで、虫歯が大きな人は、歯の根っこの治療が必要になります。

ところが、この根管治療というものは、大変根気がいる治療なのです。
特に奥歯の根管治療は大変です。根っこの形が曲がっています。その上、上顎の奥から2番目にある第一大臼歯という歯の根っこは、根の数が3本もあります。

しかし、根管治療はその苦労の割には保険の治療費が安いのです。

そのせいもあるのかまでは、僕には分かりませんが、保険での治療は、なかなか完璧な治療にはならないのです。(このことは重要なので、またあとで詳しくお話する予定です
根管治療よりも抜歯が得意な歯医者さんは、時間がかかる面倒な根管治療はほどほどにして、抜歯に走るということだって・・・ありえるかもしれません。

患者さんとしては、抜かれるよりは残してもらったほうがいいに決まっているのですが、このあたり、歯医者さんとしてはけっこう、微妙なのです。

続く

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2008.03.01 Sat
歯医者への不満〜相談室事例 その1
患者さんはどのような不満を抱いているのか、相談室での事例に基づいて考えたいと思います。
歯医者さんの前では遠慮して言わない患者さんも、相談室では正直に思ったままを話してくれます。僕らコーディネーターは、患者さんの代理人でもあるわけですから、気兼ねする必要もないからでしょう。

説明不足への不満

患者さんが話すもっとも多い不満は、歯医者さんの説明不足です。いわゆるインフォームドコンセント(説明と同意)の不足です。
説明不足どころか、説明なしでいきなり治療椅子を倒されて、しかも、虫歯ではないと思われる歯を削られた患者さんがいました。
その患者さんは、簡単な虫歯の治療だけを希望していたつもりなのに、(患者は口を開けたままなので話せないという状況)、自分では悪くなっていないと思っていた歯まで削られた上、自費の治療費まで請求されたとのことです。

昨日、電話で相談された方は、そのお嬢様のことでした。
高校生のお嬢様は前歯の歯並びが気になっていたところ、近所の歯医者さんに歯列矯正が保険でできると云われ、お願いしたところ、前歯をプラスチックの差し歯にされるそうです。
お嬢様は泣きべそ状態で帰ってきたとのことです。
歯並びを気にされている患者さんの不安な心理を巧みについた、許されない悪質な行為です。

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